今回はパソコンの構成を簡単に説明します。
ここでの説明はデスクトップパソコンでもノートパソコンでもさらに言えばスマホなどでも基本同じになります。
どのパソコンも基本的にCPU、メモリ、外部記憶装置、キーボード、ディスプレイ(モニター)、外部入出力装置と言う機器から構成されています。
さらにパソコンと外部の機器類やネットワークと接続するためのUSBポートやLANポート、そしてBluetooth機能などが設けられています。
デスクトップパソコンは筐体の中にCPUとメモリそして外部記憶装置を一体にして、その外にさらに別の外部記憶装置やキーボード、ディスプレイを繋げてコンピュータとして使えるようにしています。
またノートパソコンは筐体内にキーボードとディスプレイも一体にしています。
次に順番に説明をしていきます。
CPU
パソコンの一番の基本はCPUです。CPUはプログラムに従って処理や計算を行う言わば頭脳です。
パソコン用のCPUではIntelとAMDという二つのメーカーのCPUが良く使用されており、さらにMac用のCPUはAppleが製造しています。
これらのCPUは非常に高速な分発熱が凄いので、スマホでは余り使われません。
パソコンで良く使われるのはIntelのCoreシリーズとAMDのRyzenと呼ばれるシリーズです。その中でもさらに良く見るのがIntelのCore i9、Core i7、Core i5、Core i3シリーズです。
どこのメーカーでも顧客の求める用途に応じて多種多様なCPUを提供していますが、より良いものになる様に常にその設計を見直して進化しています。
とは言え、生産設備を更新するにも莫大な費用が必要なため1~2年程度は同じ設計に基づくCPUが生産した後に、生産設備を更新して新しい設計に基づくCPUを生産するといったことを繰り返しています。
IntelのCore iシリーズも2008年頃から生産を開始して、何年か毎に設計を新しくしながら進化してきました。そしてそれぞれの設計手法を区分するために世代と言う言葉を使っています。
なお同じ世代であればその性能はおおむね Core i9 > Core i7 > Core i5 > Core i3 の順になると考えて貰ってよいです。ただし世代が違うものを比較すると必ずしもこうはなりません。
メモリ
CPUが処理するプログラムやデータはメモリに記憶されます。CPUはメモリに記憶されたプログラムに従って、メモリに記憶されているデータを読み込み処理をしたうえでメモリに書き込みます。
メモリも大変多くの種類がありますが、ノートパソコンで使用されるメモリはSDRAMと呼ばれるものです。
コンピュータシステムとメモリとの間でデータをやり取りするためにいろいろな約束事が定められており、その約束事に対応するメモリが販売されています。DDR3、DDR3L、LPDDR3、DDR4、LPDDR4などと言った記号は使用されている約束事を表しています。
特にLPDDR3、LPDDR4、LPDDR4xなどのLPはLow-Powerの略で省電力であることを示しておりノートパソコンなどに良く利用されます。なおLPDDRは基盤に直に配線しているので増設や交換はできません。
約束事が違うとデータのやり取りができなくなるので、自分が購入するパソコンがどのメモリを使うのかはマニュアルなどで良く確認されることをお勧めします。
ノートパソコンでは4GB、8GB、16GBのメモリが内蔵されていることが多いです。
(1GB=1,024MB=1,048,576KB=1,073,741,824B)
なお、一般的にパソコンに使われているメモリは電源が切れると記憶していた内容が消えてしまいます。
外部記憶装置
コンピュータシステムは、メモリに記憶されたプログラムを順番にCPUが読み込み、その指示に基づいてメモリに記憶されているデータを読み込み処理をしたうえでメモリに書き込みます。
しかし電源が切れるとメモリの内容は消えてしまうために電源を入れたらどこかからメモリにプログラムを読み込む必要があります。
そのどこかに該当するのが外部記憶装置と呼ばれるものです。その外部記憶装置は最近まではHDDが使用されてきました。HDDは電源を切っても内容が消えない記憶装置で、しかも大量(数TB)に記憶しておくことが出来る装置です。
(1TB=1024GB)
ただ、メモリに比べると読み書きに相当時間がかかる欠点があります。
そこで最近使われるようになってきたのがSSDと呼ばれる記憶装置です。
基本的にメモリと同様の技術を使って作成されている装置で高速な事が利点です。ただし構造がメモリよりも複雑なため、HDDに比べると容量はそこまで大きくは出来ず、また高価で速度もメモリよりは落ちます。
SSDはコンピュータとの接続の仕方によって、SATAとm.2の大きく2種類の規格があります。
キーボード
日本でデスクトップパソコンに一般に使われているキーボードは109個のキーが用意されているキーボードです。この中には上下左右の矢印のキーやテンキーと呼ばれる0~9の数字や+、ー、/、*といったキーが集まっている部分も含まれています。
一方ノートパソコンは筐体と一体になっていることもありメーカーや機種によってもキーの大きさや形そして位置が少しずつ異なっています。
ディスプレイ
ディスプレイとモニターは、本来意味が違う様なのですが、われわれが使うパソコン用では基本的に同じものです。
ノートパソコンの場合は筐体と一体化されているので余り関係ないかと言うとそういうことはなく、ノートパソコンに外部のディスプレイを接続して2画面にしたり大きな画面でパソコンを利用することも普通に行われています。
そこで必要になるのがパソコンとディスプレイの接続の仕方で、端子の形状(規格)によってVGA、DVI、HDMI、DisplayPort、USBなどがあります。
特にノートパソコンではVGA端子とHDMI端子を持つものが多いようです。
まとめ
パソコンは基本的にCPU、メモリ、外部記憶装置、キーボード、ディスプレイ(モニター)、外部入出力装置と言う機器から構成されています。
そしてパソコンと外部の機器類やネットワークと接続するためのUSBポートやLANポート、そしてBluetooth機能などが付属しています。
デスクトップパソコンは、それぞれをある程度自由に選択して構築することが出来ますがノートパソコンは一体化されていて交換できないことが普通です。(メモリを交換・増設可能な機種もあります。)